2021年11月24日水曜日

リハビリの都市伝説

こんにちは。
機能訓練担当の柴田です。
今回は、コラム的な内容と活動報告の両方を含んだ内容です。

皆さんは、病院や介護施設などで理学療法士のリハビリを受けるときに

「10mを10秒以内で歩くことを目標にしましょう」

と言われな経験はありませんか?
私も、病院勤務時代はよく言っていました。
恥ずかしながら、その意味もよく分からずに。

この「10mを10秒」というのはどういった根拠があるのでしょうか??
少し前の流行り風で言うと、エビデンスは??ですかね(笑)。

少し調べてみましたが、どうも横断歩道を信号が変わるまでに渡り切るのに必要とされる歩行能力を示しているようです。
歩行者用信号が青に変わってから赤に変わるまでに、10mを10秒程度で歩くことができる歩行速度があれば、問題なく横断できるという事のようです。

では実際はどうなのか?
偶然にも、最近屋外歩行で悩まれている利用者がいましたので、実際の横断歩行度を利用し訓練を行ってきました。
場所はつくば市某所。
片側1車線の一般的な交差点で実施してきました。
横断歩道の幅や約10m。
利用者の方には、歩行者用信号が青に変わってから横断を開始してもらい、信号機が切り替わるまでに歩けるかを挑戦しました。


結果は、赤信号に切り替わるぎりぎりで横断ができまいた。
時間としては約28秒。

後日確認したことろ、信号の切り替え時間は交通量や感知式などで変わるらしく、必ずしも10mを10秒程度で歩行できないと横断できないというわけではないようです。
歩行能力が高い事にこしたことはないですが、それだけでその方の活動範囲を制限してはいけないのだと痛感する出来事でした。


2021年10月20日水曜日

就労までを考える 2021年秋

こんにちは。
機能訓練担当の柴田です。

今回のテーマは、機能訓練から就労への移行についてです。
弊社の機能訓練を利用してくださっている皆差は、最終的に就労をしての社会参加、社会復帰を目指しております。
そのため、どのような仕事内容が行えるのか、また環境設定をすることで別の仕事が行えるのではないか、などを日々利用者様と検討しております。

今回の利用者様、ダボ入れに挑戦して頂きました。


タボとは、カラーボックスなどで板を固定するために使う金具です。
それを決められた個数、袋詰めにする作業となります。
この作業は、非常に集中力と根気を要します。
今回挑戦された利用者様は、上肢が不自由なため、タボをつかむことや、袋詰めした後に移動させる動作などに困難さが見られていましたが、作業療法士と共に作業の実施方法や環境設定を行うことで、最初に比べ円滑に作業を行うことが可能となっていました。
連続で45分、作業を行った後は、さすがに疲れた表情をされていましたが、その表情は充実感にあふれている様に感じられました。


この様に、弊社の機能訓練は、標準訓練期間をただ運動訓練を行って終えるのではなく、具体的な社会復帰までを総合的に支援させて頂きております。

ご興味がございましたら、お気軽にお問い合わせください。


2021年10月13日水曜日

日々アップデート

こんにちは。
機能訓練を担当してます柴田です。

今回は、スタッフの活動を紹介します。
弊社機能訓練は、理学療法士、作業療法士、看護師と3名の宥国家資格者が勤務しております。
それぞれのスタッフは、各々の専門性を活かした支援を利用者に提供しております。
そして、医療・介護・福祉の分野、社会とも日進月歩で目まぐるしく変化していく中で、各スタッフも日々、利用者に有益な情報を得ようと精力的に活動しております。

先日は、弊社作業療法士が茨城新聞のコラム記事に目を止めました。


内容は「高次脳機能障害者」についてでした。
その記事を読んだ後に、さっそく紹介されていた書籍を取り寄せ勉強していました。

取り寄せた書籍です。参考までに。

書籍は、実際に高次脳機能障害者の体験談をもとに書かれた者です。
私たちも、学校や研修会などで高次脳機能障害については学びますが、それはあくまで「学術的にわかっていること」だけです。
実際に障害で苦しんでいる方がどのように思っているかという視点は、新たな発見や支援の方法を見つけ出すきっかけになると、本を読んだ作業療法士が語っていたのが印象的でした。

この様に、弊社のスタッフや上記の3名以外にも、日々知識をアップデートし、利用者に対しより良い支援が行えるよう精力的に活動しております。

2021年9月27日月曜日

それぞれの分野で

こんにちは。
機能訓練を担当している柴田です。

今回は最近気になっているCMについて。


弊社は障害福祉サービスで障がい者の支援を専門に行なっている事業者です。
でも、そんなことを関係なく、多くの企業が、それぞれの専門分野で障がい者の支援をすることはできる。
言われれば当たり前なのかもしれないけど、素敵なことで、それを気づかせてくれる素敵なCMだと思います。

また、リハビリの専門職としては、なかなか気の回らない点を指摘されている少し耳に痛いCMでもあります><。

是非、多くの方にみてもらい支援の輪を広げられたら嬉しいです。

2021年9月24日金曜日

デジタル技術も活用して

こんにちわ。
機能訓練を担当している柴田です。

今回は久々の活動報告です。

弊社では高次脳機能障害の方を多く支援させていただいております。
高次脳機能障害の方は一般的な機能訓練だけでは社会復帰への支援は不十分です。
弊社では限られたソースを使用し、しっかりとした支援を行えるように、高次脳機能障害の方への評価、訓練プラグラムが提供できるパソコンソフトを導入いたしました。

今までは理学療法士と作業療法士が評価し、それを文章で評価として利用者の方へフィードバックしていましたが、これからは数値やグラフ化し、視覚化してフィードバックすることが可能となりました。
また、同ソフトは、それぞれの苦手分野から課題を選ぶことも可能ですので、評価後に苦手と判断された課題のみを集中的に訓練することも可能となっています。

ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

2021年9月21日火曜日

レジ袋有料化からバリアフリーを考えてみた

みなさん、こんにちわ。
機能訓練を担当している柴田です。

今回も少し、コラム的な内容をアップしたいと思います。

今回のテーマは、ズバリ「コンビニなどのレジ袋」です!!
だいぶ前に、元総理大臣の息子様の主導で有料化されたあれです。
有料化自体は、サスティナブルやらなんやらで仕方ないことだととは思いますが、それによる意外と見落とされがちなデメリットを伝えたいと思います。
これは、私も意外でした。

きっかけは、利用者の一言。

「レジ袋が有料化になって、買い物が困難になった」。

正直、言われてすぐには意味がわかりませんでした。
よくよく聞くと、その方は脳卒中で半身麻痺となった方ですが、買い物はわざとコンビニなどで済ますことが多かったとのこと。
その理由が、レジ袋有料化前のコンピにだと、商品をレジ袋に入れるまで店員が行ってくれたとのこと。
確かに、半身麻痺の状態で、片方杖を付き移動した人が、片手で商品を袋詰めするのは難しいな、と思いました。
それが、有料化になり、エコバックを持っていくと自分でバックに入れてくれと言われてしまうとのこと。
最近は新型コロナの影響で店員とお客さんの接触を減らすようにしているのでなおさらとのこと。


その後、作業療法士とも相談し、自分たちでなんとかできないかと思いましたが、安全などを考えるとなかなか難しい。
その後も、明確の答えは出ず、いまだに試行錯誤をしております。

環境問題と障害福祉、どちらが大切なんて議論はナンセンスです。
どちらも大切に決まってます。
でも、こういった些細な問題で生活が困ってしまう方もいることも多くの人に知ってもらいたいと思います。


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弊社の自立訓練では、多くの障がい者の社会復帰を支援するため、理学療法士、作業療法士、看護師が中心となって日々試行錯誤をしながら活動しております。

お困りの方がいましたら、お気軽にご相談ください。

2021年9月10日金曜日

バリアフリーについて考えてみた

こんにちは。
機能訓練担当の柴田です。
blogの更新が進まなかった間に、梅雨から初夏、そして秋へと移ってしまいました(焦)。
心機一転、定期的に情報を発信していきますので、よろしくお願いします。

今回のテーマはズバリ「坂道」です。


以前、利用者のに生活で困っていることはないかを聞いたところ、「元気になって散歩に出れるようになったけど、坂道が怖いんです」とのこと。
その方は、自宅からの道でかなりの急坂を通らないと大通りにアクセスができない地域にお住まいでした。

我々セラピストは、学生自体、バリアフリーや生活環境などを考える授業で、「スロープを考える際は車椅子なども考慮し、1/12の傾斜(角度で言うと約5°)を基準に考えろ」と教わります。しかし、その実、家屋回収などでスロープを考える場合、この傾斜で納めることなどほぼ不可能なことがほとんどです。
実際は、介助者がいれば1/8程度の傾斜でも何とかなるのはなるんですが…。
とまあ、環境を人工的に作る家ですらこの感じです。
ましてや、元々の地形に即して道路を引いた公道などは、片麻痺などの障がい者が自走することはほぼ考えられてないのではないかと思いました。
それに加えて、超高齢社会が叫ばれて久しい昨今、シルバーカーなどで散歩にでる高齢者の方々もたくさんいますが、これも非常に危険ではないかと。
あとは、車椅子の自走ですね。
知らない方もいるかもしれませんが、介助下で車椅子が坂道を下る際は、下記の図のように原則後進でいくのが基本です。
でも、自走の場合はどうでしょう?
おそらく後進で進むのは無理でしょうし、危険です。
そうなると、今回相談があったような坂に囲まれたお家に住んでいる方はそれだけで外出が困難となってしまいます。

と言うように、まだまだ私たちの周りには障がい者の方々に対して過酷な環境が多いのが現状です。
今まではある意味、仕方なかったかもしれません。多くの道路が引かれた時、バリアフリーや車椅子の方々が自走することなど想定して設計はされていませんので。
これは、良い悪いという話ではないですが、せっかく東京パラリンピックが終わり、障がい者の方々へ目が向いている今だからこそ、我々リハビリテーション専門職を初め、多くの方はただ単に「バリアフリーが〜」と騒ぐのではなく、もっともっと身近な具体的なことに目を向けるべきなのだと思います。

PS
今回の利用者様からの訴えについては、完璧とは行かないですが、対策を考え訓練として対応を行なっております。
その内容は、本人の許可がおりればアップしたいと思います。

2021年9月8日水曜日

可愛いモノは正義です

こんばんは。
機能訓練を担当している柴田です。

今回は、いつもと投稿内容の趣を変えてみます。

弊社に作業療法士が在籍していることは以前お話しましたが、作業療法士が中心となり新たな作業活動を始めることになりました。

第一弾は、「つまみ細工」。
最近通所を始めて頂いたご利用者様が手先が器用で、興味があるだろうという事で初めて見ました。

理学療法士の自分では、おそらく作れないであろう、可愛いお花ができました。
スタッフはじめ、利用者からも「可愛い」と大好評でした^^。
まさに、可愛いモノは正義ですね。

弊社の自立訓練では、既存の訓練以外にも余暇活動で出来ることやストレス解消になるような訓練や課題も提供して支援を行っております。

ご興味のある方は、是非お問い合わせください。

2021年8月31日火曜日

作業療法士がいる強み

こんにちは。
機能訓練担当の柴田です。

新型コロナウイルスの感染拡大への対応やお盆対応などで8月末の投稿となってしまいました(><)。
学生時代、夏休みの宿題に追われていたのを思い出します。

今回は作業療法士がメンバーに加わってくれて改めてよかったと思うことがあったので投稿します。


当方を以前よりご利用されている男性の方からの相談。
その方は、1人暮らしをされており、身の回りのことはほぼ全てご自身で行っておりますが、1点、洗濯物を畳むことが難しいとのこと。
がんばって畳んでも、シワシワになってしまうとの事。
今まではそれでも我慢してきたとことですが、作業療法士と色々な訓練を行う中で、何か良い方法がないかなとの相談でした。

フットワークが軽い弊社の作業療法士は、会社からでた段ボールを使い、即席の自助具を作成。

すぐさま、相談された利用者様へお渡ししていました。
 

もちろん、使用方法の説明、訓練もしっかりと行いましたよ。



作業療法士が加わってくれたことで、より多くの相談にのれるようになりました。

お困りの方は、良かったら弊社に相談してみてください。
ご相談だけなら無料をお受けいたします。

2021年4月13日火曜日

生活する上での問題点とは??

こんにちは。
機能訓練担当の柴田です。

先日片麻痺のご利用者様のモリタリングをした相談支援専門員より、「入浴の際に、健側を洗うのが大変と言っていた」と連絡がありました。
確かに言われてみれば麻痺側の洗体については病院勤務時などにもいろいろ考えたことはありましたが、意外と非麻痺側側は考えなかったなと反省しました。
実際、自宅で入浴際に模擬的に行ってみましたが、予想以上に大変でした。

早速、弊社の作業療法士にも情報を共有し、対策を相談しました。
作業療法士からは、いろいろな自助具のの紹介なども頂き、一緒に検討をしました。
何より驚いたのが、紹介された自助具が、100円ショップで売っているという事実でした。
早速、会社の近所の100円ショップで購入してきました。

実際にご利用者様にも使用してもらいましたが、受け入れは良好でした。


病院退院後に思わぬことで苦労することがあるかと思います。
病院では、時間や環境的な影響でそこまで深く検討、対策、リハビリすることが難しいのが現状ですし、介護保険サービスでの施設でも、なかなかそこまで細かい対応をしてくれることは稀だと思います。

弊社の自立訓練就労サポートでは、就労による社会復帰だけでなく、生活の自立もあっての社会参加、社会復帰との考えのもと、ご利用者様の声に耳を傾けてきめ細やかな支援を行ってまいります。

2021年4月1日木曜日

4度目の春

 こんにちは。
機能訓練を担当してます理学療法士の柴田です。

本日は4月1日、新年度の始まりです。
きずなPLUS自立訓練就労サポートも4度目の春を迎えることができました。
これもひとえに、弊社のサービスにご理解とご協力をしてくださっております、ご利用者様と関係者様のおかげと深く感謝申し上げます。

昨年度秋からは作業療法士を新に迎え、就労へのサポートにもより一層力を注いできました。
その結果として、昨年度は1名の方が、無事元の職場に復職することができました。また1名の方が障がい者枠での就職が叶い、本日無事出社の日を迎えております。

本年度も、数名の方が復職、就労を目指し日々訓練を頑張っております。
その他の利用者様の自分の目標に向かって訓練を頑張っておられます。


また、4年目となり、ご利用者様から多くのご希望やご相談も頂いております。
その多くが、医療や介護の現場ではあまり注目されないような内容となっており、より障がい福祉での支援が必要なると考えております。

本年度もご利用者様のご希望、目標をかなえるお力添えが出来るよう、支援を頑張っていく所存でございます。

本年度も引き続き、きずなPLUS自立訓練就労サポートを宜しくお願い致します。

2021年2月1日月曜日

旅たちの春に向けて

 こんにちは。
機能訓練担当の柴田です。

弊社では、昨年9月より作業療法士の就労サポートも行っております。
今回は、来春より障がい者枠での一般就労を予定されている方への支援をご紹介いたします。

その方は、ご自身でしっかりと目標を定め、機能訓練の利用や会社への面接なども行っている方です。
そのような中で、この度、来春からの内定がもらえそうとのお話から、就職後に向けての訓練を行うこととなりました。


作業療法士と相談し、どのような作業を行うのか、どのような動作を行うかを確認後、模擬のロールプレイを行い、評価し、問題点があれば修正するという訓練を繰り返し行っておりました。

作業療法士とともに、年末から就職に向けて多くの訓練を実施してきましたが、実際にやってみると新たな問題点なども見つかり、それを修正し、より安全な動作を確認するなど充実の訓練を行っておりました。


弊社の自立訓練就労サポートでは、この様に、就労を目指す方への積極的な支援も行っております。
これから就労を目指す方、既に就労しているが障がいの影響で以前のように働けないなどのお困りの方は、是非弊社にご相談いただければと思います。

2021年1月29日金曜日

今だからこそ、気を引き締めて

 こんにちは。
機能訓練担当の柴田です。

新型コロナウイルス感染拡大が中々治まらない状況ですが、弊社では感染予防対策をしっかりと行った上で、ご利用者様への支援を継続させていただいております。

加えて、この度、モニター型の体温計を施設の入り口に設置いたしました。
以前は、非接触型の体温計を使用しておりましたが、より安心、安全を考え導入することとなりました。

ご利用者様へのみならず、来訪者様にも安心して施設に来ていただけるよう、引き続き感染予防対策をしっかりと行っていきたいと思います。


来訪者様へお願いです。
弊社へお越しの際は、マスクの着用と、玄関で体温の測定と手指消毒にご協力をお願い致します。
また、体調に異変を感じた場合は、無理せずに来所をお控え頂くようお願い致します。

年度末に